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ドイツのバクテリアセラピーについて徹底調査!

ドイツの街並み

バクテリアセラピーとは?

バクテリアセラピーはスウェーデンの、カロリンスカ医科大学が中心となって研究されている予防医療技術。プロバイオティクス(※1)を使って、口腔内の細菌バランスを良好にすることでお口の健康を実現する新しいオーラルケアです。

日本語で分かりやすく言うと「口内菌活」。日本国内では「菌活」として知られ、よく乳酸菌や発酵食品が注目されています。スウェーデンと同じユーロ圏であるドイツでのバクテリアセラピー事情はどんなものなのでしょうか?

今回はドイツでのバクテリアセラピーについてリサーチしてみました。

※1…プロバイオティクス
十分量を摂取したときに宿主に有益な効果を与える生きた微生物

ドイツ発 バクテリアセラピーの医療進出

リサーチしてみるとドイツの歯科業界でも、口腔内の細菌バランスは注目されています。

シャリテ-ベルリン大学医学部と学術的に連携するベルリンの歯科ZAHNARZTE BUCKOWはそのホームページ上で、“プロバイオティクスは「共生」を意味し人体に好影響を及ぼす微生物、及びそれらを含む食品並びに製品は、私たちの腸内細菌叢(そう)をサポートし、消化を促進することは周知のことであるが、同時にすべての人々は口の中に微生物、つまり細菌を持っており、口腔細菌のバランスが取れている限り口内衛生は健康であると見なされる。”と述べており、口腔内の細菌をむやみに除去するのではなく非病原性細菌のバランスを整えることを推奨しています。

具体的なバクテリアセラピーの考え方は、病原菌の付着点を減らし、自身の良好な菌が働けるようにすること。つまり「歯垢や歯石の除去」「正しい歯磨き」「マウスウォッシュなどを用いた口腔内クリーニング」によって「悪い」細菌が除去されたところに、「良い」細菌を定着させ「悪い」細菌が入り込むのを防ぎ、「良い」菌が優勢な口内菌バランスを作り出すことで、お口の健康を維持しようとするものです。

しかし、歯科先国ドイツにおけるバクテリアセラピーの現状は、日本とさほど大きな違いは見られません。

こうした口腔プロバイオティクスによるバクテリアセラピーは、まだ始まったばかりであると同時に、もともと体に備わった生態系の力を活かす大きな可能性を秘めたオーラルケアだと言えるでしょう。

ドイツの人は新しいものに手を出さない?

Kanne Bio Brottrunk®(ブロート・トルンク)の画像

伝統を重んじる典型的な多くのドイツ人は新しいものを受け入れるよりも、昔ながらのやり方に愛着を持っています。

いきなりバクテリアセラピーと言われても、現状なかなか取り組みがたいのかもしれません。

先述のベルリン歯科サイトでもはっきりと「プロバイオティクス製品は腸内善玉菌をサポートし、消化を促進することで多くの人々に愛用されている。しかし、人々はまだ口の中での使用に慣れていない」と製品の使用を懸念する所感が見受けられました。

ただ、プロバイオティクス製品自体は、乳酸菌製品や発酵食品など昔から絶大な支持を得ており、Kanne Bio Brottrunk®(ブロート・トルンク) などをはじめとする多くの商品が市場に出回っています。

このKanne Bio Brottrunk®は写真にもあるように見た目は緑茶のようにうすい黄緑色で、酸味のある味の飲料です。「飲むパン」とも呼ばれ「腸のデトックス」を目的に飲んでいる人が多いです。

ついにドイツの3大誌FOUCUSがバクテリアセラピーに注目!

FOUCUSのロゴ

FOUCUSオンライン版では、2020年9月に「口腔衛生のためのプロバイオティクスの重要性」に関する記事を掲載しました。

記事では「プロバイオティクスは私たちの健康に有益な生きた微生物であり、ほとんどの人は腸の健康に関連する善玉菌に精通している。プロバイオティクスは腸内のみで重要な役割を果たしているだけでなく、ほぼ全身で役割を担っている。それらはまた、口腔内で独自のマイクロバイオームを形成する。このバランスを崩していると、病原菌が歯や歯茎を攻撃し、生物全体の健康問題を引き起こす可能性がある。したがって、口腔内の細菌のバランスを確保するためにプロバイオティクスの取り入れ、つまりバクテリアセラピーを行う必要がある」と菌バランスが崩れてしまう危険性と、バクテリアセラピーの重要性について警鐘してます。

ドイツを代表するニュース雑誌FOUCUSから発せられたこの記事は、きっと多くドイツの人々が関心を持ち、またその説得性から心を動かされたことでしょう。

今後のさらなるドイツ国内でのバクテリアセラピーの普及に期待です。

ドイツのバクテリアセラピー商品

GUMの写真

先述のFOUCUSオンライン版で同時に推奨されていたバクテリアセラピー商品は「PerioBalance®」でした。

こちらはトローチタイプで、少なくとも2億個の活性なラクトバチルス、ロイテリ、プロデンティスというプロバイオティクス細菌が含まれており、味はミントのように心地よくさわやかです。

このトローチは定期的に服用することで、これらの細菌が口腔内に定着し、病原菌から防御しつつ口腔細菌をサポートします。

ドイツのオーラルケア製品の中でも絶大な支持を集めるGUMの商品であるため、ドイツの人々も抵抗なく始められそうですね。

静かに浸透しつつあるドイツのバクテリアセラピー事情

FLORAL Lutschtablettenの画像

更にリサーチしてみると「PerioBalance®」の他にも同じトローチタイプの「FLORAL Lutschtabletten(フローラルトローチ)」が既に発売されていました。こちらは「植物由来」「歯に優しい」「乳糖フリー」「遺伝子組み換えなし」と、更に環境や食品規定に厳しいドイツの人々に寄り添った商品として販売されています。

ドイツは昔ながらの伝統を大事にする国民性から、広まるスタートは遅いのですが、本当に良いものや効果のあるものは最終的には受け入れられ、確実に愛されるものや習慣へと変化します。

ドイツのバクテリアセラピーが「よく分からない」「今までのオーラルケアで良い」という認識から「バクテリアセラピーは常識」「バクテリアセラピーに取り組んでいない方が珍しい」に変化するのは、それほど遠くない未来なのかもしれません。

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<参考記事URL>

■ARZTE BUCKOW
■ONLINE FOCUS
■GUM® PerioBalance®  Lutschtabletten
■apotal.de IHRE VERSANDAPOTHEKE

<代表的なお口のプロバイオティクス商品>

■Zendaman(プレミアモード社) 
■ブリアン(ウィステリア製薬)
■ロイテリ(オハヨーバイオテクノロジーズ社)

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