カナダ現地記者 Mitsuko_K
前回の記事「どれが正解?国によって異なる“歯磨きをするタイミング”」ではカナダではどのタイミングで歯磨きをするのか、どんなお口ケアが一般的に行われているのか、ご紹介しました。
カナダでは朝は「起床直後」、夜は「就寝前」に歯磨きを行うのが一般的で、国内で共通の歯磨きケアのやり方が浸透していることが分かりました。
フロスなどでの+αのケアや、電動歯ブラシを使う人も多くいる歯の美意識大国であるカナダでどのようなオーラルケア商品が人気なのでしょうか?
ここでは、ElectricTeethサイトにて発表された電動歯ブラシのランキングをご紹介します。ランキングは機能性と価格によって判断されています。
クリーニングモードの強度が5段階あり、タイマーが搭載されています。スリムで軽量であり、他のものに比べて充電バッテリーが30日間持続と、長期間なのが特徴です。
トラベルケースが付属しているのも嬉しいですよね。旅先にも持参しやすいです。
こちらの特徴は、強く磨き過ぎると圧力センサーが赤く点灯することです。これによって、歯や歯茎を損傷するリスクを防いでくれます。
歯が弱い人のために「敏感モード」という設定もあるため、歯が弱い人、刺激に敏感な人やお年寄りに最適です。また、タイマーがついているため、歯磨き時間を調整することができます。
価格は多少張るものの、高品質な電動歯ブラシを求めるのなら、こちらが最高です。
多数のクリーニングモードとブラシヘッドが付属しており、強度を3段階から選べます。
ハンドルのセンサーが歯磨きの動作をリアルタイムで追跡し、ダウンロードしたSonicareアプリに記録され、磨き残しがあるか確認できるようになっています。
これは、小さく丸いヘッドブラシが特徴です。
タイマーが搭載されているため、歯磨きをしっかりと時間をかけて磨くことに注意できます。また、歯が弱い人のための繊細モードがあります。値段や搭載している機能を考えると、コスパとしてはこれが一番良いです。
見栄えが良く、バッテリーの持ちがいいのが特徴です。
ただ電動で毛先が振動したりするだけでなく、歯のダメージを考えた低刺激な設定ができたり、タイマー設定があったりと、多機能な電動歯ブラシがたくさんあります。
日本の家電量販店や通販サイトで販売されているものもあります。
これから電動歯ブラシやフロスを買おうと検討している方は、この記事の商品をぜひ参考にしてみてください。
歯磨きと+αのお口ケアとして「フロス」の使用がカナダでは推奨されています。
続いては、同サイトより、さまざまな種類のフロスをご紹介したいと思います。
・Oral-B Statin Tape Dental Floss 25m $7.83(約680円)
国内で一般的に販売、使用されているフロスです。たいていはフロスの糸がぐるぐると巻かれている「リール型」になっており、必要な長さを引き出して切り取って使います。
このようなリール型のフロスは日本のドラッグストアでも販売されています。
ナイロン、PTFE(フッ素樹脂)等で作られ、無味やミント味等、風味が付いているものもあります。
・Oral-B Super floss $8.17(約710円)
スーパーフロスは、歯科矯正をしている人のための特別なフロスです。
箱の中にはフロスが一本ずつ入っており、細く硬い部分と、ふわふわと綿のような柔らかい部分に分かれているのが特徴です。綿の部分は引っ張ると細く強い糸のような形状に変化します。
通常のフロスは、歯の下側から根元に向かって糸を通さなければならないのですが、これだと矯正ワイヤーに引っかかってしまいます。こちらのフロスは隙間に差し込むタイプのため、引っかかることがありません。
私も歯科矯正中は、このタイプのフロスを使って歯間を綺麗にしていました。
同じく歯科矯正をしている人のためのお口ケアツールとして「Floss threader」というものがあります。
こちらは先が輪になっていて、それを使って通常のフロスで矯正中でも歯間磨きができるというものですが、スーパーフロスに比べると使いにくく面倒くさく感じたので、個人的にはおすすめしません。
・ Tom’s of Maine $14.06(約1,220円)
カナダはオーガニックや健康志向に興味がある人も多いため、自然素材を使って作られたフロスも人気です。この商品は蜜蝋、ホホバワックス、樹脂、プロポリス等を原材料として使用し、作られています。
・GUM Advanced CARE FROSSER PICKS $3.99(約350円)
これは「フロスピック」と呼ばれており、手軽に歯間磨きができるタイプのフロスです。
普通のフロスは使う際にコツが必要で、慣れていない人には難しく、面倒くさく感じる方もいます。フロスピックはグリップを握って歯の隙間に通すだけなので、簡単に使うことができます。
また、似たタイプで「フロスホルダー」というものがあります。フロスピックとの違いは持ち手の上部にフロスピックを取り付けます。
このため、使い捨てのフロスピックに比べて、より丈夫で手に馴染みの良い持ち手を用いることができます。
・GUM Proxabrush Go-Betweens Cleaners $4.92(約430円)
多くのブラシがシャフトに折り込まれているため、歯間をブラシで綺麗にすることができます。
・Waterpik Cordless Water Flosser Rechargeable Portable Oral Irrigator for Travel & Home $105.43(約9,180円)
ボイスCLIP「”歯の美意識大国”カナダのデンタルケア事情」でも取り上げた、フロスに代わる革新的ツール、ウォーターピックです。
これは、水圧を使って歯ブラシやフロスで取り切れない汚れを強力な水流で洗い流します。また、ノズルを付け替えて歯茎をマッサージすることもできます。
今回は、カナダの歯磨き事情や歯科サイトで推奨されている電動歯ブラシ、フロスの種類についてご紹介しました。いかがでしたか? 今まで知らなかった、あっと驚くような発見はありましたでしょうか。
私たちが、死ぬまで切り離せないのは「食」です。歯は髪の毛や爪と違って、永久歯になったら新しく生えてくることはありません。できれば歳をとってからも健康で綺麗な歯を保ち続け自分の歯で食べ続けたいですよね。
歯磨きに関する正しい知識を持ち、正しい方法で、正しいタイミングで歯磨きをするのはとても大切なことだと分かったのではないでしょうか。あなたがこの記事を読んだことによって、寝起き直後に歯磨きをする、電動歯ブラシやフロスの使用を始める等、お口ケアに対する意識に変化が芽生えたのなら、嬉しく思います。
これからも皆様にとって有益な情報をお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
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■どれが正解?国によって異なる“歯磨きをするタイミング”
■The State of Oral Health in Canada
■CANADIAN DENTAL ASSOCIATION
■healthline
■DEER VALLEY DENTAL CARE
■ElectricTeeth
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