なんだか口臭が気になる・・・虫歯になりやすい・・・歯磨きで出血するし歯周病が心配・・・・そんな多くの方にとって有益な菌が、いま世界中で注目を集めています。
その菌とは「口腔善玉菌K12(ストレプトコッカス・サリバリウスK12)」と「口腔善玉菌M18(ストレプトコッカス・サリバリウスM18)」。今回は口腔善玉菌K12についてご案内します。
ニュージーランドのオタゴ大学の研究から確認されたもので、健常者の2%の人に「非常に口臭を引き起こしにくい」人が存在し、その口腔内から有害な悪玉菌の増殖を阻害することのできる「口腔善玉菌K12とM18」が発見されたのです。
この口腔善玉菌K12(ストレプトコッカス・サリバリウスK12)」と「口腔善玉菌M18(ストレプトコッカス・サリバリウスM18)」に、世界中の研究者や医師が熱い視線を向けており、数多くの論文や臨床結果が続々と発表・報告されています。 口腔善玉菌K12は、どのような力を秘めた菌で、どのような効果があるのでしょうか。
口腔善玉菌K12の効果は絶大で、歯周病や口臭はもちろん、喉頭炎、扁桃腺炎への効果も確認されています。
まずその能力ですが、2つの強力な抗菌物質であるタンパク質を同時に産生し、天然の抗生剤として感染症と戦う能力を持っています。抗生物質のひとつはサリバリシンA(静菌性ペプチド)、もうひとつはサリバリシンB(殺菌性ペプチド)という特殊な抗菌物質で、口腔内で定着することにより口臭の原因菌(悪玉菌)やさまざまな細菌に対して攻撃的に働き、虫歯菌、歯周病菌の他にも扁桃腺炎や喉頭炎への効果も確認されています。
これまでは悪臭や歯周病の原因菌に対して、殺菌、口腔内洗浄、抗生剤投与などが行われていましたが耐性菌のリスクなど副作用の問題もありました。しかし口腔善玉菌K12は、天然の抗生剤として働き、副作用の心配もなく、これら悪玉菌を減らしてくれます。
口腔善玉菌K12は、ヒトの口腔から分離された菌ですが、最近の研究で、歯周病への対処が必要な犬に対して投与した場合でも、歯周病の発生が顕著に抑制されるという結果が示されました。K12は元々人の口腔に住み着いていた安全性の高い菌ですが、人に対する安全性試験で安全性を実証することで、米国ではself-GRASに認証されています。
このように口腔善玉菌K12は、口腔内の悪玉菌を攻撃して減らしてくれることで、歯周病や口臭にすぐれた効果が期待できるため、世界中が菌の力を活用した新しいオーラルケアの手段として熱い注目を集めており、人そして動物にまで幅広く使われ始めています。
第一世代は「磨く」、第二世代は「殺菌する」、そしていま、「口内フローラ革命」とも言えそる、菌の力を活用した「第三世代のオーラルケア」の時代が始まろうとしています。
・歯周病、口臭、虫歯
・咽頭炎、扁桃腺炎
・中耳炎、副鼻腔炎 など
(研究論文より)
・歯周病菌に対するストレプトコッカス・サリバリウスK12の作用効果
(実験方法)
K12を血液寒天培地で培養し、その後、歯周病患者2名の唾液をその上にらせん状に塗布する。歯周病患者では、黒色色素産生菌(Porphyromonas gingivalis, Provotella intermedia, Bacterioides, Fusobacterium)など歯周病に関係した菌が多く存在するので、血液寒天培地中で増殖すると、黒色のコロニーを作ることが知られている。
(結果)
K12(シャーレーの右側)は、コントロール(無処置/シャーレーの左側)と比較して、黒色色素産生菌に対して、強力な増殖阻止効果を示した。
・歯周病を抑止する口腔善玉菌K12(ストレプトコッカス・サリバリウス K12菌)https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0531513105015888
・歯周病に関与する細菌に対するストレプトコッカス・サリバリウスK12の抗菌活性
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22405584/
Antimicrobial activity of Streptococcus salivarius K12 on bacteria involved in oral malodour
日本歯周病学会
http://www.perio.jp/qa/cause/
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Pro bioの効果について-基礎研究3
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ただし、全ての菌を減らすわけではないですし、口臭の原因が内臓疾患などの病気から発生しているものに関しては抑制はできません。あくまで、悪玉菌由来の悪臭の原因を抑制、歯石除去後の再沈着の抑制を目的とした商品と思って下さい。
歯周病は、文字どおり歯の周りの病気であって歯の病気ではなく、正確には歯肉の病気です。プラークや歯石に潜む歯周病菌に感染することで引き起こされ、歯肉に炎症を起こします。さらに進行すると顎の骨を溶かしていき、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
一方虫歯は歯の病気で、歯周病同様にプラークや歯石に潜む細菌によって引き起こされます。
ただし要因となる細菌は歯周病菌とは全く別物で、虫歯を引き起こすのはミュータンス菌です。ミュータンス菌が酸を出すことで歯が溶かされ、進行すると象牙質や神経まで虫歯に侵されます。
つまり、同じ口腔内の病気でも症状が起こる箇所に違いがあり、歯周病は歯肉、虫歯は歯に症状があらわれるのです。これが歯周病と虫歯の根本的な違いです。
日本歯周病学会
http://www.perio.jp/qa/cause/
口腔内から発見された善玉菌「ストレプトコッカス・サリバリウスK12」天然の抗生物質とも言われ感染症の予防・改善にも期待ができます。
「K12」で解決が期待できることは
1.口臭、虫歯、歯周病
2.口内炎、咽頭炎、喉頭炎、扁桃腺炎
3.中耳炎、副鼻腔炎
4.気管支炎、肺炎、結核予防
5.インフルエンザなどのウイルス感染症
6.糖尿病改善、心臓病、・・・・・など
<関連記事リンク>
・虫歯・歯垢の予防が期待される口腔善玉菌 M18
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